リハで分かった危ないポイント

先週、延べ4日掛けてまとめた子会社別中計発表のリハーサルを行いました。

今週、親会社向け発表会の本番があるのですが、資料としては出来上がっていたので、
それを元に各社の経営者が親会社の社長・経営幹部に対して、
「我が社は、これから3年こうして業績を伸ばしていきます」
という経営計画を発表する練習会を行ったのです。

わざわざリアルで集まるのも何なので、オンラインでやってみたのですが、
そしたら、とんでもないことが分かって、画面越しに叫んじゃいました。

対象となる会社は2社ありましたので、交互にパート・パートの話をしてもらったのですが、

その1:代役が発表しようとする
・何と、その内の1社が、代表者ではなく、資料のまとめを行ったスタッフが話し始めたのです。
私はすかさず、「ちょっと、待って下さい。代表の○○さんが説明しないでどうするんですか?」
と途中で割って入りました。
すると「いや、彼の方がうまく説明できるので・・・」
という言い訳です。
「いやぁ、ほかならぬ中期経営計画ですよ。代表者がやらないで、スタッフにやらせておいて、
はい、どうぞ、はないでしょう。」
と突っ込みました。

それで、代表者の○○さんに話始めてもらったのですが、
その2:棒読み
・何と、○○さんは資料の説明が苦手というだけあって、書いてあることをただ棒読みするだけです。
「いやいや、こういう資料というのは、ただ書いてあることを読み上げるのではなく、
なぜこういうことが重要であるのかとか、具体的にはどういうことなのかということを含めて、
説明できなくちゃいけないんです。」と私。
「そうですか。でも自分には出来ません。」と○○さん。
「じゃぁ、後でスタッフの□□さんの説明するのを録音しておいて、それを口真似して練習してください。」
「総理大臣の岸田さんだって、アメリカ議会でのスピーチはそうして練習して臨んだんですから。」
と私。

そう言えば、以前別の会社で、子会社中計策定を頼まれたことがあり、資料をまとめるところまで付き合ったのですが、
その後、「発表会はどうでしたか?」と本社の経営企画の人に尋ねたら、
「本から行った子会社の社長がやったのですが、何か、他人事みたいな発表でしたよ。」
と残念なコメントがあったことがありました。
あぁ、やはりあの時も、今回みたいに、リハーサルをやってやらなきゃいけなかったんだな、と思いました。

もう一人の代表者の●●さんは、自分で説明できたので、先に進んで、
2枚目に差し掛かりました。

その3:使う資料が違う
「いや、使う資料が違うでしょう!2枚目は、こちらを使って説明するんです。」と私。
どうやら、作った資料のうち発表する予定の資料を勘違いしていたようです。
毎回、「この2枚を使います」と伝えて来ただけに、まさか2枚目を取り違えているは思ってもいなかったので、
驚きました。

使おうとしていたのは、3枚目で、その3枚目というのは、毎月のPDCAで使う予定の帳票だったのです。
来月以降はそれが必要になりますが、まず中期経営計画として発表するのは、最初の2枚物なのです。

その4:時間が延びる
順々にパート・パートでやってきましたが、リハの時間が足りなくなりました。
やはり説明慣れしていないので、全部を話そうとして、タイムオーバーになってしまうんですね。
重点を置く箇所を予め決めておいて、赤字にしておくことを勧めました。

その5:内容の発表順が違う
一旦は、本人たちの話しやすい順で説明してもらいましたが、最後の方で、本社の企画の人から、
「やっぱり分析よりも、目標から話してもらった方がいいね。」
と発表順を替えてほしい旨の申し入れがありました。
本社側からすると、よく分かっている分析を長々と聴きたくないということでした。
それより、目標を宣言してもらって、その目標をどうやってやるのかという活動計画を説明して
欲しいということでした。

このように、もしリハーサルを行っていなかったら、本番が大変残念なものになったに違いないことが
たくさん起きました。

そういう意味でも、特に慣れていない人、成れていない内容についてプレゼンする際は、
リハーサルを行って確認した方がいいですね。

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